Jon RafmanのエキシビションがアムステルダムのSTEDELIJKで行われているようなのですが、彼がSTEDELIJKのインスタグラムにお気に入りのSF、ファンタジーアーティストをアップしているようです。展示は見ていないので確認できないのですが、写真を見る限りこれらの画像からインスパイアされた作品も制作されているもよう。
STEDELIJKのインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/stedelijkmuseum/
Jon Rafmanといえば、その特徴のひとつがオンラインのサブカルチャーとフェテッシュコミュニティとの関係です。ゲームの画面だけを使って作品を作ったり、4chanなどで集めてきた画像を使って製作された映像もあります。こうした作品の方向性は彼がゲーマーであったという過去と、映画監督を目指していたことと無関係ではないと思います。実際彼は、新しい映画を作り出すためにそうした手法を採用していると語っています。既存の素材を使って作品を作り出すという彼の制作手法はとても挑発的で、これまでにないものでした。その作品はアート界に衝撃を与えました。
こちらは当時、衝撃を受けた4chanを素材とした映像。埋め込めなかったので、リンクを貼っておきます。
http://jonrafman.com/betamale/
また彼の作品でなんといっても有名なのが、グーグルストリートビューの画像を写真作品として提示した「9-Eye」でしょう。この作品の方法論も、制作者が制作の現場に存在しないまま作品を提示するという、彼の作品に共通するコンセプトが含まれています。
http://9-eyes.com
ほかの作品も一つ一つ解説したいぐらい良いのですが、それはまたの機会に。一度逃げられているのですが、いつかしっかりしたインタビューを取ってみたいアーティストです。
オランダ在住の方は是非見に行ってみてください!
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