布施琳太郎キュレーションによる展示「iphone mural」が10月28日より開催されます。この展示はiphoneとミューラル(壁画)という言葉からなるタイトルからイメージされる通り、スマートフォン以降に出現したわたしたちの新しい自然環境を、かつての洞窟壁画に描かれた古代の人々の自然への向き合い方と対照させようという試みです。
会期終了後には本展示の記録写真/画像を中心に批評などを掲載した冊子を刊行。また映画監督のスズキケンタによるCM、そして岡野謙人によるドキュメンタリーが公開される予定とのこと。
インタフェース/メディアとしてのiPhoneが作り出したわたしたちのフィジカルな新しい環境に、古代における洞窟という空間の意味や、描くという行為がいったいどのように接続するのでしょうか。とても気になります。
〈iphone mural〉は、現代の錯乱した「現実」について、洞窟壁画を通して考える中で用意された企画である。旧石器時代からの超時間的な断絶を経て、新しいバージョンの自然として「現実」は現前した。実際、あの化石的絵画の自然との向き合い方は、近代のパースペクティブを逸脱しており、最も知的な現代アートのパラレルな可能性であるとさえ言うことができるだろう。そこで本展では洞窟壁画のパラレルな可能性を提示する。
布施琳太郎/「不誠実な声帯」/2016/会場の建材、ディスプレイ他
rei nakanishi
urauny/「pop up store」/2016
ぼく脳/「みど漫」/2016/漫才
海野林太郎/「イメージとのまぐわいかた」/2016/インスタレーション
國冨太陽/「1000001しょうけん命がんばるシーン」/美術・キャスティング國冨太陽
山形一生/「レイズデッド」/2015/展示会場近辺の草、モーター、蛍光灯、プログラム/写真:川久保ジョイ
香月恵介/「Nymphéas-1905」/900x1000mm/2014/Acrylic on canvas panel
ナクヤムパンリエッタ ツイッターアイコン
都築拓磨/「在りし日のLE5-002」/2015/パネルに油絵具
庄島明源/「気持ちは属しているけど性質は属していない-概念を表わす名辞テルム」/2016/粘土
鐘ケ江歓一/「HELLO-RACE」/2016/映像
磯村暖/「地獄の星」/2016/インスタレーションビュー
iphone mural (iPhoneの洞窟壁画)
2016年10月28日16:00より10月31日6:00まで
企画・配置:布施琳太郎/メインビジュアル:rei nakanishi
出展作家:
「iPhone」布施琳太郎/rei nakanishi
「説明のない匂い」urauny/ぼく脳/海野林太郎/國冨太陽
「ι δ έ α」香月恵介/都築拓磨/山形一生/ナクヤムパンリエッタ
「無限の無」磯村暖/鐘ケ江歓一/庄島明源
会場:BLOCK HOUSE B1F (神宮前6-12-9)
アクセス:明治神宮前駅より徒歩5分、原宿駅より徒歩8分
http://m0n0g0t0r1.tumblr.com/iphone_mural