オンラインマガジンは星の数ほどありますが、今日はインターネットぽい表現を紹介している際立ったものを幾つか紹介してみたいと思います。
ひとつ目は「Thvndermag」。スペイン語なのでスペイン語圏なのでしょうか。MASSAGE 9でもインタビューさせてもらったO FLUXOがスペインではとても有名ですが、前に紹介したShallowwwもマドリッドを拠点にしていたり、スペインにはインターネットの文化がとても盛んで面白いアーティストがたくさんいるイメージがあります。このThvndermagはテイストがとてもくっきりしていて、コンピューターグラフィックとファッションのエッジな部分を取り上げている印象です。更新頻度もけっこう高い。
ふたつ目は「FELT」。こちらは正直に言うと、ぜんぜん正体がわかりません。正式名称がTHE FELT ART COLLECTIVEなのでメディアというよりアーティストの集まりなのかもしれません。ショウをブルックリンでやってたりするので、US発信と思われます。特集のようなコーナーがあってこれまで九つのイシューが掲載されています。Kim Laughtonといったおなじみのメンツもいます。Facebookページがけっこう活動的です。
最新のフィーチャーはConor Stautzという人で、アニメをモチーフにした独特の質感の作品が気になるのですがインスタしかアカウントがなくてこちらもどんな人なのかよくわからないといったふうになっています。
http://feltzine.us/issues/9/conorstautz
最後は、メディアじゃないんですが「cloaque」を紹介したいと思います。インターネット界隈の作家がこぞって参加。リンクを辿っていくだけで素晴らしいアーティストにたどり着けます。日本からは谷口暁彦さんも。いろんな作家の作品がTumblrサイト上に積み重なっていくというオンライン展示の一種で、かなり以前から活動しているのですが、最近Diego NavarroというアーティストのBAD DRAGONという作品がアップされていましたので加えて紹介しました。
オンラインギャラリーのCermaもFloat Galleryと名を変えてスタートするみたいですし、コラボーレション、キュレーション、メディア的な活動がぐちゃぐちゃに混在しながらあたらしいものが生まれていくのもこの場所ならではの面白さだと思います。これからもまだ見ぬ多様な表現とたくさん出会えることを楽しみにしています。
Related Posts
-
Feral FileとRhizomeがサマーエキシビションシリーズ「Console Spirituality」を公開
ワールドビルディング、人間行動、ネットワーク文化を探求する -
Sputniko!がOIST展覧会に際して、
Art Blocks作品「Coral Colors」を公開 -
2023 NFT Scene Highlights (Part2)
NFTをめぐる出来事と作品、タイムライン365 -
2023 NFT Scene Highlights (Part 1)
NFTをめぐる出来事と作品、2023年のハイライト - 草野絵美が、Bright Momentsと共にAIアートコレクション「Techno-Animism」で世界ツアーを展開