アムステルダムを拠点に活動するTeodoraとSofijaによるアートディレクターデュオTeYoshより、VRライド「Bananza!」が届きました。
「Bananza!」は、デジタル時代における成長をテーマにした作品。タイトルの「バナナ」は、子供と大人、両者から好まれる果物ということから、デジタル文化のシンボルとして登場します。
主にオフラインの世界で育ったこれまでの世代とは違って、今日の子供たちは、多くの経験や概念を、デジタルメディアを通じてはじめて経験し、認識し、その後、現実でそれらと出会うことになります。「Bananza!」はそうした子供達の現代の生活、ゲームやGoogle検索、絵文字などといったメディアやアクションに、影響を与える私たちの環境をテーマにした作品です。
Vimeoの360度ムービーに対応しているので、アプリなどで是非体験してみてください。
TeYoshは、オンラインのカルチャーの影響から実際にオンライン上のプロジェクトも発表しています。
そのひとつ、「Dictionary of Online Behavior」は、ソーシャルネットワーク上で現れた行動を記録し、コミュニケーションの方法を変えた新しい言語の事象を作ろうとする、進行中のプロジェクトです。
インターネットを取り巻く環境をモチーフとした作品も、随分見慣れた感じになって来ました。けれど、いまのそれは新鮮というより、どこか安心感を感じるものになってきた気がします。人間とテクノロジーの関係は今ではほとんど不可視のものになりつつありますが、彼女たちの美的実践は、無意識下で変化しつつある私たちのリアリティ、習慣、思考、世界の認識に影響を与えるルーツを辿り、明らかにするということなのかもしれません。
TeYosh
http://www.teyosh.com