UKの地下テクノを推す実験レーベル〈Seagrave〉より3作のリリースが来ました。8月はリリースラッシュなんでしょうか。 まずは、コンピレーションが2枚。ひとつ目は「Abacus」というタイトルのエクスペリメンタルなコンピレーション。日本からはYoshitaka Hikawaが参加。ふたつ目は「Simoom」。両方ともサウンドコラージュ、ノイズ、音響エレクトロ、方向性はバラエティに富いるものの、〈Seagrave〉の提唱するいい湯加減の、耳に心地よいストレンジな雰囲気に貫かれています。過激かつ常温といったらよいのでしょうか。小粒だけど新鮮な、ダウンテンポの実験的な楽曲が詰まっています。 最後は、AyGeeTeeによる「Ask Not Why」。インダストリアル感のあるエレクトロニカ。空間を感じさせる、立体的な音響ノイズ。こちらも程よい実験性が、耳にやさしいとても心地よい作品です。こちらはプレオーダー中で、26日に発売になる予定。 カバーワークは〈Phinery Records〉のロゴも手がけるNico Stephou。この人の手がけるジャケットは数学的な雰囲気が漂っていて、いつも独特でよいのです。 ぜひ聴いてみてくださいね。