CALM & PUNK GALLERYにて、企画展「ディスディスプレイ」が開催される。ディスプレイといえば、ポスト・インターネットアートの文脈の余波を受けて谷口暁彦が提唱した「ディスプレイ派」という言葉が思い出されるが、本展は、この「ディスプレイ派」の手つきをポスト・インターネットアート的文脈からではなく、展示空間内にイメージデータをインストールする者 = インストーラーの存在をもって再検討する試みだそう。通常は複製可能であるデジタルのイメージデータが、展示空間内において固定され、「それでしかない」、つまりユニークな状態となる可能性や、イメージデータを展覧会において「そうでしかない」状態たらしめる展覧会、企画者、作家、インストーラー等々の関係構造を捉え直すという。
大西晃生、落合晴香、Dave Kabata、Dolphin Feeling、根岸桃子、布施琳太郎、八木幣二郎、山口梓沙の8名がそれぞれ作品を制作し、展覧会企画と展示空間へのインストールは竹久直樹、米澤柊、しばしん、臼井達也らによって運営される「フィリオ社」というディスプレイインストール業社が行う。
いずれも 1994から99年生まれ、ポスト・インターネットアートの影響を受けつつ、「インターネット」の肌感がポスト・インターネットアートのそれとは異なる世代の作家たちによる作品制作となる予定だ。
また、本展覧会に併せて冊子の刊行も予定されている。この冊子では、フィリオ社に加え、肥高茉実、柴田(パソコン音楽クラブ)、フィルマ(うしお鶏 + 西村梨緒葉)、cha-bowらの制作物がインストールされるとのこと。
展示基本情報
展示名: ディスディスプレイ
会期: 7月7日(水) ~ 7月25日(日) 13:00 ~ 19:00
開廊: 水曜日 ~ 土曜日、最終日曜日 休廊:日曜日 ~ 火曜日
入場: 無料
会場: CALM & PUNK GALLERY
〒106-0031 東京都港区西麻布 1-15-15
http://calmandpunk.com/
https://www.instagram.com/calmandpunkgallery/
Related Posts
- 「流れのパターン / Patterns of Flow」展について −川野洋の探究心を再び−
-
2023 NFT Scene Highlights (Part2)
Events and Works Surrounding NFTs: Timeline (365) -
2023 NFT Scene Highlights (Part 1)
NFTをめぐる出来事と作品、2023年のハイライト - 草野絵美が、Bright Momentsと共にAIアートコレクション「Techno-Animism」で世界ツアーを展開
- NYを拠点に活動する日本人アーティストKaryn Nakamuraが個展「noise pile」を開催。