土井樹、宮坂直樹、宮下さゆりによる展覧会「陰影のリビジョン」が開催される。
「陰影のリビジョン」とは、陰影や空間に属さない連続性がどのように作品化されうるかという問いであると同時に、美術が物語を経由することなく、文芸との不可逆的な関係を切り結ぶ可能性への問いでもあるという。その陰影をめぐる認識や美学について、3人それぞれの立脚点からリビジョン(改訂)を加えることを企図して作品が展開される。
土井樹は、人工生命や人工システム内に発生する主観的時間などについて研究を行いながら、十代の頃より電子音楽や現代音楽の制作を続けてきた。宮坂直樹は視線や視野、光学的画角による空間の構成や体性感覚的な性質について考察し、認識の方法によって様々に現れる空間の概念を研究している。また宮下さゆりは、細密な鉛筆の線を重ねる手法で、紙のうえに絵画の生まれる条件を問いかけることをテーマに制作を行っている。
3名の作家のそれぞれ異なるアプローチにより生み出された陰影のリビジョンが織りなす問いかけを確かめに、是非足を運んでみてほしい。
展覧会名 陰影のリビジョン
アーティスト 土井樹、宮坂直樹、宮下さゆり
会期 2021年7月10日(土) – 8月7日(日) 11:00-19:00 定休日:月・火・祝日
会場 TALION GALLERY 東京都豊島区目白2-2-1 B1
企画 上田剛史 (TALION GALLERY ディレクター)
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