By Yusuke Shono
アコースティックな響きも電子音響も、メロディもリズムも、あらゆる要素が渾然一体となり繋がり合っている。崇高とキッチュの隙間を縫いながら、すべてが元からそこにあったかのように、リズミカルな自然の命を奏でている。どのような音も次の音に繋がり、誰ひとり孤独のままでいることはできない。アンビエント・ミュージックとは音の生命が必要とした静寂なのだ。胸が苦しくなるほど、美しく、不思議な存在感を放つアルバム。現在は一部のみダウンロードできる状態だが、フィジカルリリースも予定しているとのこと。