終わりのない白昼夢のようだった昨年の『DREAM WALK』に続いて、今年リリースされた『Night Flow』には夜から夜が明ける前の感覚が描かれている。子どもでも夜中まで起きていることが許されていた大みそかも、大人になってからの夜遊びも、夜遅くまで起きていることにはどこかわくわくするものがある。夜の闇は色々なものを覆い、時に都合の悪いものを隠してくれたりもする。夜が明けるのがおしいような気がすることも少なくないけれど、夜明けはどんな人にも(動物にも)等しくやってくるし、非日常の時間が明けるとそこには日常が訪れる。明るくなれば嫌が応にも多少は前を向かなければならない気持ちにも自然となる。そして夜がくるとまた。