からりとしていて軽く聴きやすいサウンド、曲のタイトルにも「new」、「dream」、「happy」、「relax」……とポジティヴなワードが並ぶ。未来は前に進むものだと信じて疑わなかったころの空気がそこにはある。それでも熱さはなく、むしろどこか少し冷めている部分も感じる。盛り上がる時間を外側から見ているみたいな、少し不思議な感覚になる。限りなくポジティヴな空気で満たされていた時代は過ぎたとしても、あきらめたようでいてまだあきらめていない何かが、このはじけるようにポップなサウンドの中にはある。………まあややこしいことは考えなくても、オシャレで爽やかなシティボーイのフェイバリットになるアルバムなのは1曲目のイントロですぐにわかるはず。