〈Dream Catalogue〉の姉妹レーベル〈PYRAMIDS〉より、2016年にリリースされた「Japanese Ghosts」につづくYOSHIMIの2作目となるアルバムがリリース。
シネマティックな音像の中に、見え隠れする乾いた叙情性。和楽器とエレクトロニックな音響は、そのノイジーなテクスチャーの中で溶け合い、新しさと古さを乗り越えた新しい佇まいを獲得している。怨霊、翁、生霊、鬼、妖怪、物の怪、来訪神、良きも悪きもが現実と非現実の境を超えて都市空間に流出してくるさまを描いた作品。
YOSHIMIは、以前は菱田吉美という名義で深作欣二監督作品『いつかギラギラする日』のサウンドトラックやCM音楽を手がけるなど、作曲家としてすでに長いキャリアを持つ人物。過去の日本のCMなどからサンプリングを繰り返してきたVaporwaveという若いジャンルに、とうとう本家の日本のミュージシャンが参入した事例としても興味深い。
ちなみにジャケットデザインはレーベル主催のHKEによるものだそう。
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