世界最大のインターネットアートビエンナーレのthe wrong。その創設者のDavid Quiles Guillóが新たなフェーズとしてthe wrong tvを3月21日に公開した。
the wrong tvは4つのチャンネルから構成されていて、24時間いつでも見ることができる。
チャンネル1「trompe le monde」では、過去のビエンナーレの作品を、チャンネル2「the big screen」では過去のビエンナーレの長編作品を公開している。
チャンネル3と4はゲストを招いたチャンネルで、チャンネル3「systaime presents」ではフランスの「the movement french trash touch」の創設者のmichel barrosことsystaimeがセレクトした作品を、チャンネル4ではインターネットアート集団「UNDERVOLT&CO」などによる様々な作品を公開している。
the wrong tvが公開された3月は、COVID-19による影響で世界中が不安に包まれていた時期だ。この時期に公開したことに何か意図があったのかDavid Quiles Guilló本人に聞いた。
「今回のthe wrong tvのプロジェクトは以前から進めていたプロジェクトで、公開が偶然にもCOVID-19の時期と重なってしまった。公開時期に意図はないけど、COVID-19がthe wrong tvにとって重要なきっかけになったと思っている。
僕たちアーティストは医者ではないし治すことはできないけど、たくさんの人たちに新しい発見や心が和らぐようなメッセージを届ける大事な役割を担っていると信じている。
インターネットアートのアーティストはまだまだマイノリティーな存在だけど、インターネットアートは知らない間にものすごい量を消費されている。インターネットの世界はユーザーにとっては飽和状態だ。
the wrong tvは誰でも自由に見に来ることができる。最初は作品をアートとして認識できなくても、その人にとって新しい発見や刺激となって他の作品も見てほしいと思っている。
僕自身もまだまだ見たことがないものを見たいんだ。」
the wrong の次フェーズは2021年11月に公開予定。
過去のthe wrong biennale
https://biennale.thewrong.org/
the wrong tv
https://thewrong.tv/
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