CUBE | VIRTUAL NATIVES – SCULPTURE

デジタル環境と現実世界の境界にある可能性を探求する、 Manuel RoßnerとNina Röhrsによるヴァーチャルギャラリー。


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これまでもいくつも積み重ねられてきたヴァーチャルギャラリーの試みは、現在のデジタルテクノロジーを用いた表現がわたしたちの現実世界との境界で持ちうる可能性の検証であっただけでなく、キュレーションという行為を一つの表現としてアップデートするための探求でもあった。そんな試みを形にしてきた、仮想のインターネットアートプラットフォームであるFloatギャラリーを創設・キュレートするアーティストのManuel Roßnerが、今度は美術館とタッグを組み新しいプロジェクトを開始した。「CUBE」と名付けられたそのプロジェクトは、ギャラリストのNina Röhrsとともに1年をかけて共同開発されたもので、本日(1/16)よりRoehrs&Boetschにてお披露目となる。

Roehrs&Boetschは、2016年に新しい形の展示作品について積極的に議論し開発することを目的に設立された、スイスで初めてデジタルアートの探求と社会への影響にフォーカスしたアートギャラリー。今回の「Cube」は、新技術の1つであるバーチャルリアリティとその他の未開拓なテクノロジーの可能性を追求する新たな表現を探求する場として、開発されたプラットフォームである。鑑賞者は、VRゴーグルを使用し、ガイドツアーに導かれて仮想ギャラリービルに入る。「Cube」には5つのフロアが存在しており、コントローラを用いてそれぞれのギャラリースペースを移動することができるようになっている。「Cube」は外側から見ると、5つのフロアを表現した立方体をつなぐ有機的な構造を持つ彫刻的な建造物になっていて、その形状のデザインは「ホワイトキューブ」の伝統的な概念を思い起こさせる。架空の展示室である「CUBE」はデジタル世界に存在しているものの、実際にはコンピュータとVRメガネという物理的インフラストラクチャに結び付けられている。さらに、そのデバイスは、Roehrs&Boetschの敷地内にしか存在しない。実際にスイスの展示会場でしか、体験することのできない展示方式となっている。

展示内容は、現実の世界での手続きでデジタルの現実がどのように作り出されるのかという問題に焦点を当てた、VR彫刻のシリーズ‘Bodypaint’や、ランダム関数を実行することによって常に色と質感を変えていくデジタル彫刻、3D絵画、仮想キネティック彫刻などになる予定。アーキテクチャデザインはManuel Roßner自身が手掛けている。

参加アーティスト:Banz&Bowinkel、Martina Menegon、Chiara Passa、Manuel Rossner、Theo Triantafyllidis
Opening: 16 January 2019 | 6 – 9 pm | Bachstrasse 9, 8038 Zürich