By Yusuke Shono
こちらもマンスリーでも取り上げた作品。東京を拠点とするryu yoshizawaのプロジェクトkoeosaemeの〈angoisse〉からリリースされた作品。カットアップコラージュのように音の断片が抽象的なイメージを描く、明朗さに貫かれた作品。ぶつかり合う音の要素は強いコントラストを放ち、常に新鮮な面白さと驚きに貫かれたパターンを描き出す。フラットかつ乾いたエレクトロニックな音の断片が、具体音と混ぜ合わされる。高度に洗練された職人芸のような構成で、箱庭のような繊細な美しい世界観を浮かび上がらせている。