カナダ出身のバンド、Tupper Ware Remix Party、略してTWRP。まず目をひいたのはそのアートワーク。80年代のレコードそのもの帯、英語タイトルと日本語タイトル(秀逸)が併記されている。ジャケットのイラストは日本のアニメのようであり、アメコミのようであり、ちょっとオズの魔法使いのような童話ものに見えたりもした。実際の彼らもこのアートワークそのままの姿をしている。「Elite squad of Rock Stars from the future(未来のロックスターからきたエリート集団)」とのこと。80年代にインスパイアされたサウンドは、Daft Punk、YMO、80’sのディスコ、AOR、ジャパニーズ・シティポップなどからインスピレーションを得ているという。L.A.D.Y Radioという架空のラジオステーションからの放送を聴いている気分にさせてくれるこのアルバムは、ごきげんなディスコからクールなギターサウンドまでがコンパクトに詰まったハッピーな1枚。日本が大好きだという彼ら。「日本が好きで、とにかく日本に行きたい!」と言っている。日本をイメージして作ったという“Japan Quest”という曲もある。サブタイトルは「Search For the Japanese Booking Agent(日本のエージェントを探して)」。昨年、日本限定盤のベストアルバムもリリースされているが、来日公演はまだのもよう。ぜひ日本のステージで楽しむ彼らを見て、一緒に楽しんでみたいものだ。