By Yusuke Shono
今年見たイベントの中ではSUBURBAN MUSÏKが主催したCapitalizmが、異端の表現を束ねながらも二人の世界観を爆発させていたのが鮮烈に印象に残っている。覚悟して注文したのだけど案の定届かず、本人からイベントの際に売ってもらったEvian Volvikの新名義Bleed boiによる作品。歪みきったエクストリームな音像に抒情性も垣間見えるとても美しい作品だが、それ以前にいつも音にまだ見ぬ感覚を求めていて、新しい人たちが新しい未来を形作っているのを見ると、変わらない真実を目撃しているような気持ちになる。この向こう見ずな加速感はそのような傍若無人な若さによってのみ引き出されるのだろう。いつも前のめりで、ぶっ飛んでいて、ちょっと儚さもある。そんな存在を美しいと思って眺めてしまう。(S)