Exibition Space: SOBO

ジャンルレスなアーティストが集まるオルタナティブギャラリーSOBO。
2015年の展示をピックアップして紹介する。

Text: Yusuke Shono, Translation: chocolat

ギャラリー「SOBO」で行なわれている展示が、毎回とても面白いので紹介したい。SOBOは神保町に2015年6月よりオープンしたAsylが主宰するオルタナティブスペース。ビルの中にはギャラリー以外にも、スタジオなどがあり、複合的な施設となっている。キュレーションは、ASYL、SOBOで働く人たちが共同で行っていて、純粋に自分たちが見たいと思う作家をピックアップしている。写真や絵画作品だけでなく、プログラマーやメディアアーティストなど、幅広いジャンルをカバーし、有名無名にとらわれず新世代のアーティストを取り上げているのが特徴。これまで培ってきたつながりを生かして、小さいスペースながら、他で見ることのできないユーニークな展示を行っている。

では、以下にこれまでSOBOで行われてきた展示を幾つか紹介しよう。

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谷口暁彦 個展「スキンケア」[2015.10.30–11.11]
https://vimeo.com/149553519

3Dスキャンされたお菓子の立体データに、これまたスキャンした表面のイメージが貼り付けられている。実世界では、お菓子のパッケージが白く塗りつぶされており、そこにもテクスチャーのイメージがプロジェクターから投影されている。平面、立体、デジタル、フィジカルの間をさまざまなメディアを介して繋ぐ複雑な作品。

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Vacant Room [2015.7.17-29]
http://ucnv.org/vacantroom/

アーティストucnvがキュレーションしたグループ展。ホワイトキューブには作品の土台以外には一見なにもない白い空間が広がっている。来場者は指定の方法で、スマートフォンを用いて作品を見ていくことができる。現実空間と非現実空間の間にある落差を顕在化させるような方法で、鑑賞行為自体を作品化した展示。

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 BACON「unknown dào fú」[2015.6.19-7.1]
http://bacon-index.tumblr.com/unknowndaofu

スウェットのような生地がキャンバスに貼り付けられており、その周囲には中華風の飾りつけとともに、日用品のようなオブジェクトが並ぶ。イメージが作り出す微妙な感触を、最小の作為により定着させている。

SOBO
〒101-0054東京都千代田区神田錦町3-20 アイゼンビル 2F / 3F
http://sobo.tokyo

開催中
youpy / Rainforest [2016.1.8-1.23]

今後の展示の予定
箕浦健太郎 個展 [2016.1.29-2.13]
時里充 個展 [2016.2.19-3.5]

Aaron Flint Jamison, Christian “Megazord” Oldham 二人展
渡邉朋也 個展
タダ飯山 グループ展
ただ、中澤耕平 二人展
など