刻々とループが変化していくうちに、複雑なリズムが生み出すポリリズムは溶け出して、テクスチャーのようになってしまう。エレクトロニックな音響に、みごとに融合されたアコースティックな音色。ジャズの影響を受けたというその独自の探求は新しいサウンドテクスチャーへの探求に置かれている。先日コラムでも紹介した前衛レーベル〈Squiggle Dot〉や、磨きのかかった実験的リリースで名高い〈SEAGRAVE〉からリリースされるなど、その音楽性はエクスペリメンタルミュージックの前線を走るレーベル群からも注目されている。新作「Leap」の発売に合わせ、その独特なサウンドがどのような環境から生み出されているのか。Turning TorsoことDavid Sanchezのミニインタビューをお届けします。

Turning Torso, “Leap”

音楽を始めたきっかけを教えてください。
長いこと音楽をやってきたし、たくさんの種類の音楽を人生のさまざまな段階で聴いてきた。最初はコード進行や自分で構成したものを組み合わせて、影響を受けたものを真似しようとしていた。そのあとは、出演やライブセットの必要が多くなってきて、制作の過程はループ志向のライブ構成とダンスフロアに向けたリズムに変化していったんだ。最後に結果として生じる音楽は、楽しみのための即興の瞬間が残ったものにすぎないんだ。

あなたが住んでいるのはどんな場所ですか? ローカルなシーンからの影響はありましたか?
メキシコシティは、コントラストの詰まったカオスなメガロポリスだよ。それと同時に、世界中の多くのさまざまな人がここで芸術やクリエイティブなことをやろうとしている。そこには私も追いかけている特殊なシーンやジャンルがあるけれど、主な影響はインターネットから来ている。

アコースティックなサウンドとエレクトロニックなサウンドがとても自然な形で融合していますね。このようなサウンドはどのようなプロセスで生み出されているのでしょう?
MIDIコントローラと、基本的にはドラムラックを制御する16ステップのシーケンサーとしてMax for LiveのM4Lデバイスなんかを使って、Ableton上で処理したギターをループさせてライブを行っている。

あなたの音楽はポリリズムとそれが生み出すテクスチャーが独特ですね。こうしたサウンドに影響を与えたものはなんですか?
テクノロジー、そして夢状態の意識。それが自分の音楽に影響を与えたコンセプトだね。Mark Fell、Laurel Halo、Lee Gambleの作品がとても好き。それから、〈Phinery〉、〈PAN〉、〈UIQ〉と〈Seagrave〉のようなレーベル。繰り返すこと、調和、そして新しいテクスチャへの探求が自分の一貫したサウンドだと思っている。

メキシコの音楽シーンで興味があるものはありますか?
国内の広い範囲だけど、White Visitation、AAAA、Nima IkkiとCamille Mandokiなどの電子音楽のプロデューサーはコンスタントに活動しているね。Juan Jose Rivas&Gudinni Cortinaのようなアーティストがさまざまなプロセスや自作の楽器で探求しているエクスペリメンタルなシーンもあるよ。

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