Senyawa - Alkisah


SenyawaはRully ShabaraとWukir Suryadiによる実験的音楽デュオ。インドネシアのジョグジャカルタにスタジオを構え国際的に活動している。ボーカルのRully Shabaraの地を這うようなうめき声、叫び声、声明のような静かな歌声と、Wukir Suryadiの竹、配管、鐘を組み合わせた自作楽器などによる音が、漆黒の闇に儀式めいた厳かな空間を作り出す。二人が作り出す音楽は、パンク、メタル、ノイズと伝統音楽との融合とも言われている。
本作品は、Wukir Suryadiの改造ギターによるリズミカルなフレーズ、激しい金属音や打撃音とRully Shabaraのストイックな歌声が激しさと繊細さを併せ持つ。純粋で真摯に音楽に向き合う二人が垣間見える瞬間、神域のような雰囲気を醸し出す空間に足を踏み入れたような錯覚を感じる。また、二人が紡ぐ激しいリズムが大きくうねりながら一体化していく様は、自然の巨大なエネルギーが解放されるのを目の当たりにしているかのようで、畏怖の念さえも抱く。
本作品は、Senyawaから各レーベルにグラフィックとオーディオファイルを提供し、ジャケットデザインとリミックスを依頼することで、地方分権のような音楽配信システムを実現した。それにより、本作品は形を変えながら人から人へと受け継がれ、本作品名のタイトルでもある新しい未来の「物語」を作ろうとしている。
現在、およそ44のレーベルからリリースを果たし、同作品は30種類以上、参加アーティストは200人以上にのぼる。