アルプ – アルプの音楽会 音の顔と性格


木下美紗都と石塚周太による音楽プロジェクトの、2016年に横浜のSTスポットで行われた公演『アルプの音楽会 音の顔と性格』の記録音源。音楽サイトのototoyよりハイレゾ・フォーマットで配信されている。「ふだんはなかなか聞こえるようにはならない音や考え」を可視/聴化し、「そのように聞こえるという形をまさにその形にしている条件や状態」である、音の「たくさんの顔」を探るという説明が付属のブックレットに記されているが、ここではまず音が現象として成立するための様々な「動詞」(叩く、触れる、撫でる、擦れる、揺れる、反響する、弾ける、etc)が、音と等価なレベルで現前化している。物理法則という人間の干渉不可能なルールに基づきながらも、音はひとつの動きで驚くほど表情を変えては、一箇所に留まることはできない。そうしたアンビバレントな特性を熟知しつつ操作しながら、今作で彼らは身体と音の接点を生み出そうとしているように思う。残念ながら公演には足を運べなかったので、生の空間がどんなものであったか体験できなかったのが悔しい。音源には公演のダイジェスト映像が付いてきます。

https://ototoy.jp/_/default/p/118745