Marcel Sletten - California Delta Blues


ミュージックブログMMJの執筆者として、また2018年に設立されたレーベル〈Primordial Void〉のオーナとしても知られるMarcel Slettenの2枚めのEP。こちらの興味深いインタビューでも語られているように、近年の彼のレーベル活動と創作には、彼が「禅アメリカーナ」と呼ぶ、原始的な超絶主義への関心が貫かれている。それは単純な回帰ではなく、現代のテクノロジーを含めたさまざまなジャンルに、地層のように積層された過去を発掘するような行為のようにも思える。それは過去へと進むことで見いだされる未来とでも言うべきだろうか。1年かけて録音されたその作品は宗教や死について歌われた過去の音楽を研究し、発展させたという6曲からなる。轟音の奥に、ブラックメタルや聖歌のような対極の存在から編み出されたようなドローン作品。感情のもっと奥の層にある、無意識下の感覚に触れるような刺激的な電子サウンドたちが収録されている。