日本の音楽のアーカイブシリーズを制作しているLight in the Atticからリリースされたこのアルバムは、Bandcampの“The Best Albums of 2019”に選ばれていることからも日本国外での注目度の高さがわかる。日本のニューエイジ、アンビエントミュージックの人気は、YouTube、DJ mix、このジャンルに特化したブログなどを中心にここ7〜8年で海外で広がりを見せた動きだが、高速で変化する都会の喧騒の中で作られていた静かでクリーンな音楽が今インターネットを中心に広がり、多くの人々に好まれるという現象が起こっているのは、そのころとはまた違った喧騒が溢れているからなのかもしれない。そして、その中にいる現代の人々を癒すのもやはり音楽なのだろう。