INTERNET CLUB - SOUND CANVAS

10月、George Clanton主宰のレーベル 100% Electronicaが開催するイベント、100% ElectroniCONの第2回がロサンゼルスで開催された(1回目は今年8月にニューヨークで開かれている)。前回は参加していなかったINTERNET CLUBが今回は登場した。パフォーマンスを行なうこと自体が初めてだったという彼は、インターネットだけでつながっていた人々と会う、リスナーと話をする、物販のテーブルに座る……など、すべてが新鮮な感動だったようだ。この100% ElectroniCON 2でCD-Rが販売され、その3日後にデジタルリリースされたのが、この『SOUND CANVAS』。2013年7月の『Digital Water -Perfect Edition-』以来、6年ぶりのINTERNET CLUBのBandcampページ更新となる。何かが浄化されていくところを描いたかのようなアートワークの、穏やかでキラキラしたサウンドで始まるこのアルバムは、Robin Burnettの今の心情をそのまま写し取った作品なのではないかと思わせる。もちろん、はっとさせられる瞬間やするりとはいかない部分もやはりそこにはある。彼はBandcampを通じて送られるメッセージで、「『SOUND CANVAS』は特に、ある意味ラブレターみたいなものだってすごく感じてる。そうしようと思ってそうなったのかどうかはわからないけど」と書いている。また、「焦る必要はない。なんでも可能。INTERNET CLUBは……フィーリング!とかそんな感じ」とも。だからとりあえず今は、Burnett称するところの「a very dreamy little record」の充足感すら感じさせるサウンドに身をゆだねていようと思う。