機材拝見 食品まつり
a.k.a foodman
前編

ジュークをベースに実験的な楽曲を発表し続ける、トラックメイカー食品まつり。
その制作の秘密を探りに、お宅にお邪魔してきました。

MASSAGE /
MASSAGE / Text: Yusuke Shono, Photo: Ryosuke Kikuchi, Assist: Noriko Taguchi

食品まつりは、横浜在住の電子音楽作家。もし、その作品が未聴だとしたら一度聴いてみてほしい。きっとこれまで聴いたことのない感覚を見つけられるはずだから。パターンの読めないビート、異国情緒を感じさせるサイケ感、色彩豊かで新鮮な驚きに貫かれた展開。シカゴ生まれのダンスミュージック、ジューク/フットワークを独自に消化・咀嚼したという音楽性は、ジャンルという枠組みを軽く超えていく。けしてワンパターンでないのに、奇妙なポップさまで兼ね備えている。そんなサウンドには、そこいらのフロアでお目にかかることはなかなかできない。特異な作品が生み出される制作環境とは、いったいどんなものだろうか。その秘密を探りに、神奈川県に位置する食品まつりさんのお宅にお邪魔してきました。

制作はコンピューター中心ですか? アプリケーションは?
ソフトはAbletonのLiveですね。機材はKORGのELECTRIBEがメインです。ライブの時は他の機材を使ったりもします。ライブはライブの曲を作るんですよ。いちから全部つくります。ライブの曲はあんまりリリースしてないですね。

リリースした曲をライブでやることは?
ほとんどないです。リリースした曲は、ライブに向いてなさそうで。なんかくしゃくしゃってしてるだけなんで(笑)。どういうシチュエーションでやればいいのかがわからないっていう。

それはまたすごいですね。この機材セッティングで、気に入っている特性はありますか?
本当はもっとこうしたいってのはあるんですよ。モニターの低音がちょっとわかりにくいとか。オーディオ・インタフェースももっといいやつが欲しいんですが、とりあえずあるものでやってます。あと、ZOOM ST-224は一番初めに買ったサンプラーなんですけど、今これで3台目です。自分のサウンドの特徴になってるものですね。

以前、チープな機材を使ってすごい曲をつくりたいっておっしゃっていましたね。
その気持ちはあります。それもあって、いまだに曲作りのメインサンプラーはST-224を使ってます。中古で5000円くらいで買えるんですよ。madlibなんかがSP-303だけでトラック作ってるのにロマンを感じますね。そんなんでやっちゃうの? みたいな。今だと逆にソフトの方が安かったりしますけどね。

ドラムマシンは全然使わずですか?
サンプラーとシンセとPCだけです。コンピューターじゃないとやりとりとかがうまくいかないプロジェクトなんかもあるんですが、基本的にはハードだけでやりたいってのがありますね。ライブもメインの音はハードです。コンピューターはwavをポン出しするときに使うぐらいですね。あと俺、曲をつくる時、そこまで聴き返さないんですよ。

えっ、自分のつくった曲をですか?
そう。普通はつくってて、何回も聴きなおしてブラッシュアップするんでしょうけど、僕の場合はブラッシュアップはそこまでしない。できたらそこまでいじらないで次の曲にいくという。そうするとバリエーションが豊かになる気がするというか。考えないので。ハードだと一発録音だから戻れない。巻き戻しできると制作時間が長くなって、それもよろしくないなって。この制作法はmadlibのインタビューからモロ影響うけてます(笑)。

ということはやっぱり、制作時間は短い?
最近は1曲につき2~3時間くらいで作ったりとか。前は1曲に1週間とかかかったりしてたんですけど、最近は結構短いですね。バッとつくって録音して終わりみたいな。でも、今年からはもっとコンピューターを使っていこうかなって。ちょっとハードも飽きてきたし。

ZOOM ST-224
KORG ELECTRIBE
DAW環境はAbletonのLive
Roland JUNO-60

シンセとサンプリングと比率はどのぐらいですか?
結構バラバラなんですよね。思いつきでサンプリングだけつくる時もあるし。半々ぐらいですかね。自分で弾いてみていいなってやるときもあれば、サンプルをひっぱってきて、バッと切ってみたりとか。飽きないように、いろんな作り方をします。

1曲が短いのも特徴ですね。
それも飽きちゃうからっていう。当時、一日1曲2曲を絶対つくろうって自分に課してた時があって。さすがに一日1曲2曲、仕事から帰ってきてつくるのが辛くて。で、1分つくって、つくったことにしておこうっていう(笑)。

短いのに構造がはっきりあるのがすごいと思いました。
確かに最近つくってるやつは、割と展開がはっきりしてるのが多いですね。それも、飽きないようにですね。小さい絵が好きなんです。小さいけどよく見ると書き込まれているみたいなものが。そういうものが好きなので、性向かもしれないですね。

視覚的な感じがするというか。作る前にイメージがある?
ビジュアル的に考えてますね。ジュークはビジュアル的なところがあって、聴いてる時に、立体的に石が並んでて横から定期的にピュンピュンピュンってレーザーが飛んでるみたいな。

曲ごとにもイメージがはっきりしていますね。タイトルなんかも面白い。
タイトルは適当なんですけど、日常にあるものは意識してますね。日常の中のサイケデリック。ふつうに飯食ってたら、いきなりぶっ飛ぶ瞬間とか、お風呂入ってたら、そのまま違う世界にいたみたいな。そういうのが好きなんです。

最新のリリースは?
一番新しいのは、〈Patient Sounds Intl.〉からで、「Hot Rice」っていうタイトル。お米から炎が出てるジャッケのやつ。

初CD作品の「COULDWORK」はベーパーウェイブ的な感触が、これまでよりも割と前に出てた感じがしました。
〈meting bot〉の海法さんに大部分を選曲してもらったので、選曲面でそういう感じが出ているかもしれないですね。

選ぶ人の感性?
そうですね。「COULDWORK」は彼のチョイスがかなり活きてるなって。

じゃあ、曲づくりで、アルバムを作ろうっていう意識はあまりない?
そうかもです。でも、次出すのも〈Orange Milk〉からで、LPなんですけど、それは割とコンセプトがあって。タイトルは「イージー民族(EZ MINZOKU)」っていうやつなんですけど、ポンポンポンって音だけで踊れる、ジュークの発展系みたいなのをやってみようと。低音もあんまなくてスカスカしてて、っていう感じなんですけど。子どもがごはんのときに、箸とかでお茶碗にカンカンカンってするじゃないですか。それの発展したやつをやりたいなって思って。あれって民族音楽の原型じゃないですけど。音楽やってない人が、ポコポコやってるっていうのがおもしろいなって思って。誰でも簡単に民族音楽ができる。そういう意味合いで「イージー民族」ってタイトルをつけたんです。それが、5月くらいに出ると思います。

楽しみですね。
リリース自体は結構、準備してます。今また色々とつくってるところですね。

食品さんには、これまでない音を作ろうとする目指している姿勢を一貫して感じます。
聴いたことがない音楽をやりたい。音楽って、新しい手法は出尽くしていて、組み合わせでしか新しいことができないとよく言われます。だけど、気持ち的には誰も聴いたことがない音楽をつくりたい。その気持ちが大事なのかなって思います。ロマンかな。あるいは、ファンタジー。新しいものを発見したい。そういう気持ちがあるのかもしれないですね。

※後編は食品まつりさんのジューク観、そして日本のジュークシーンの形成についてのインタビューをお送りします。

食品まつり aka foodman
2012年にOrange Milkよりデビューした、横浜在住の日本の電子音楽作家。シカゴ生まれのダンスミュージック、ジューク/フットワークに刺激を受け、作品を作り続けている。 https://soundcloud.com/shokuhin-maturi

Independent Culture Shop: Nice Shop Su

大阪の古い木造アパートで営まれるジンやカセットがひしめく謎めいたショップ、
ナイスショップスーを紹介する。

MASSAGE /
MASSAGE / Text: Yusuke Shono

もしあなたが華やかなショーウィンドウを持つ路面店や、洗練された高名なセレクトショップより、マンションの一室で密かに営まれている特殊な品揃えのショップを好むタイプの人間なら、ぜひ大阪にあるナイスショップスーに立ち寄ってみてほしい。運営に携わる二人の住居を兼ねたそのスペースは、今はもう目にすることも珍しくなった、歴史を感じさせる木造アパートの一室で営まれている。ショップというより少し変わったライフスタイルを営んでいる友達の家に遊びに行くといった趣で、ジンやアートブック、カセットなどのおもいっきり偏向した品揃えを楽しむことができる。そのラインナップはかなり独特だが、ナイスショップスーのふたりがいろいろなところから集めてきた(ゴミのような?)ものをコラージュした一点もののジンもかなりオリジナリティがある。自分たちのつくったものや収集した商品、そして場所の選び方など、その世界観作りにふたりの独特のセンスが発揮されている。特に最近は、世界中のアーティストのさまざまなプロダクツを買い集めていて、そのラインナップがかなり面白くなってきている。その独特の世界を味わうための入門編としては、かなり力の込もった作りのウェブショップがあるので、そのあたりから探検してみてはどうだろうか。

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ナイスショップスーの立ち上げは何年でしょうか?もし立ち上げのきっかけやエピソードがありましたら、教えて下さい。
たしか2013年に、とある展覧会のクロージングパーティで、「めりす」というフリーペーパーを作っているエメラルドクリトリスのディナミシャイ介さんと、関西を中心にDJなどの活動をしているobocoさんと知り合ったのですが、その時にディナミさんが「何か始めたら絶対楽しいよ」みたいなことを言っていたので、何か始めようと思い2014年にナイスショップスーを始めました。
ショップという媒体を選んだのは、いろんなところにショップがたくさんあるからで、ショップなら出来るだけ生活に溶け込む形で美術や音楽、文化を紹介できると思ったからなのですが、たぶん今のナイスショップスーはだいぶ変わった謎のショップに見えてしまっていると思います。もっと庶民的なショップに見えるようになれば、さらに面白いショップになりそうだなと思っています。

ショップが入っている建物が特徴的ですが、どうしてその場所を選んだのでしょうか?
特に今の場所を選んだという理由はなくて、以前から住んでみたいなと思っていたこの建物に、数年前に引越したからここで始めたというすごい安易な理由なんです。
始めは今と違う部屋に住んでいたのですが、物置として使われてる大きな部屋があることを知り、その部屋に住みたいと管理会社に相談してみたら、自分たちで片付けたら好きに使っていいよと言ってもらえたので、その部屋に移って今の形のショップを始めました。気持ち的には、商店街などで営まれている住居兼タバコ屋みたいな形だと思っていたのですが、ボロボロのアパートの一室でこの形態はだいぶ特徴的な変わったショップなんだなと始めてから実感しました。

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商品のラインナップがとてもおもしろいですね。買付にあたっては、どのようなポイントに惹かれることが多いですか?
まだまだ仕入れたいものを全部仕入れるほどの売上や金銭的な余裕もなく、もっともっとすごい商品をいっぱい仕入れたいと思っているのですが、少しずつ仕入れたい商品を仕入れられるようになってきたので、そう言ってもらえるととても嬉しいです。ナイスショップスーは、いろんな表現を知りたいけどまだよくわからないという方たちと、日本にもたくさんある素晴らしい専門店的な音楽ショップや本屋などのショップ、素晴らしい催しを開くギャラリーやイベントスペースなどを繋ぐ架け橋になることを目指しています。
仕入れる際に大切にしていることは、作家自身の思いが純粋に現れた商品を取り揃えることです。有名無名、新旧問わず、すごいと思ったものを仕入れていきたいです。そして、私たちが取り扱う商品を通して世界中の素晴らしいアーティストを身近に感じ、世界中にはいろんな可能性が溢れているということを実感していただけるような場所になれるようもっと頑張ります!

ご自身でもジンなどを作られていますが、そうしたものを作るようになったのはお店を作る前からですか?もし自分でそうした活動を行うようになったきっかけやエピソードがありましたら、教えて下さい。
節約のためではありますが、簡単な家具やアクセサリーを自分で作ったり、他にも自炊など、人並み程度ですが物作りを行っていました。でも、他者に何か伝えようというような美術的な物作りを始めたのはショップを始めてからかもしれません。
ショップを始めた頃はまだ商品の仕入れ方も全然わかっていなかったので、仕入れと並行して町を歩いて拾った美しいものを集めた「にせしょっpすー」というウェブショップを作っていたのですが、もの自体というよりそのものと場所の関係とか持ち帰れないようなことを仕入れたい気持ちになってきたので、そういう商品などを自分たちで作り始めました。

二人三脚的な活動の仕方も印象的です。お二人の出会いは?役割分担などはありますか?
ナイスショップスーは、アルバイト先で出会った中尾(女)とささじま(男)の2人で運営しています。役割分担を簡単に説明すると、ささじまが仕入れなどの情報収集や今後の方向性を提案し、中尾が最終的な判断を行うという感じなんですが、言葉で説明すると堅苦しいですね(笑)。とにかくどちらか1人だけではなく、2人で感動を共有できる物事を取り扱うことを一番大切にしています。

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オススメの商品について、もしよければその作家さんの背景なども含めて教えてもらえたら嬉しいです。
インスタグラムで偶然見つけた今年フランスの美大を卒業したばかりのエイドリアン・バーネットという作家の作品がめちゃくちゃかっこいいです! 昨年彼に始めて連絡した時は、インスタグラムと自身のウェブサイト以外でまだ作品を発表したことがないというほど無名だったのですが、絵画作品やフォント作品の制作、本やウェブサイトのデザインなど学生時代からとても魅力的な作品をたくさん制作されていて、その中でも特に彼が描いた洞窟壁画を現代的に再構築した絵がとにかくすごいので、もっといろんな人に知ってもらいたいと思い昨年末からお互いグーグル翻訳を駆使してその絵をまとめた日本語版の本を一緒に制作しています。昨年から始まったCOOPという全て手作りの出版物を発売するレーベルからもうすぐ発売出来ると思いますので、早くいろんな方に見ていただきたいです!
それと、このウェブマガジンを読んでいる方で、まだMASSAGE 9と10を読んでいない方にはMASSAGE9と10をオススメします!私たちは、MASSAGE9を読んでインターネットを使うと世界が身近に感じられてめちゃくちゃ楽しいということを知りました。当店でも取り扱っていますが、全国のいろんな書店でも購入できますので、ぜひ!今後の人生がより豊かになると思います!

ナイスショップスー
現在、実店舗での営業は予約制です。
下記のURLやSNSなどからお気軽にお問い合わせください。
http://nnnnnnnnnnnnn.web.fc2.com/nn.html
HP: http://nnnnnnnnnnnnn.web.fc2.com
MAIL: enuu@live.jp

Dirt on Tape Vol.01

カセットテープコレクターDirty Dirtがマンスリーでお送りする、連載第一回。
カセットテープに関するあれやこれやをご紹介します。

Dirty Dirt /
Dirty Dirt / Text: Dirty Dirt, Title Logo: ancco

2015年はまさかなカセットテープのブーム、といってもレコードでいうそこまでではないけれども、あちらこちらの国でレーベルが乱立、アメリカ最後のカセットテープ工場が過去最高の黒字っていう事態にまでなって、〈Captured Tracks〉〈Drag City〉などUSのインディレーベルはレコードといっしょにカセットもリリースするのが普通になってるし、日本でも雑誌やテレビで取り上げられたり、中目黒に中古カセットテープのお店ができたり。でも日本ではどちらかというとノスタルジックなものっていう取り上げ方しかされてなくって、きょねんは現行のものばかり450本買った側としてはすこし残念だし歯がゆい。なので、ことしも現行のカセットのことについてすこしでも広めてゆければとおもい、現行のレーベルこと、その月でよかったものなどについてかいてゆければとおもいます。

この数年のブームのなかで特徴的なのはテクノだとおもいます。USのエクスペリメンタル、インディな方面は世間が盛り上がろうがどうだろうがカセットを出すだろうし、これまでも出してきたしで、なにがこれまでとちがうのかというと、UKをはじめとするテクノを主にだしてるレーベルの躍進があって。

UKといえばBasic HouseのStephen Bishop主宰な〈Opal Tapes〉がやはり有名だけれど、ここ2年のあいだのカセットブームをひっぱってきたのはやっぱり〈Where To Now? Reocords(WTN?)〉

2011年に発足、エクスペリメンタルな電子音楽を主にリリースしていて、これまでに〈Pan〉からもリリースするインダストリアルノイズのHelm、クラシックからアフリカ音楽までと幅広い音楽の知識とそれらを消化したテクノで注目を浴びる才女Beatrice Dillon、フィールドレコーディングに電子音が沈殿するポルトガルのOndness、モントリオール地下電子音楽の中心人物FDG-、フランスのインダストリアルテクノDecember、イタリアの映像的なサンプリング使いのドローン、テクノのMorkeblaなどなど、どちらかというとローカルなリリースが多いカセット界隈(それもカセットレーベルのよさではあるけれども)で、はじめからエクスペリメンタルな電子音楽に特化してさまざまな国のひとたちをリリースし、〈WTN?〉 らしさをしっかりとつくりあげてきていて。

音だけでなく、Jカード(レコードでいうジャケットの紙。折り返すかたちからJカードという)のデザイン面でも、これまでの電子音楽、ドローンだったらサイケデリックな紋様、コラージュだったりが主流なところに、それぞれの作品でかたちをかえた文字を配した鮮やかなリゾグラフ印刷で見た目もうつくしい。

音、デザインともにもっとも現行のカセットテープというものを体現している気がします。

もうひとつ、カセット界隈の盛り上がりを象徴してるレーベルとしてヴァンクーヴァーの〈1080p〉があって、ここもダンスミュージックを中心に、レコードきれるようなものを、ただただ出す、その身軽さ。DJ向けではないカセットテープっていうメディアで地下なダンスミュージックが量産されてるっていう流れが、おもしろい。そしてきょねんは両レーベルともにレコードにもちからをいれてきていて、Beatrice Dillonをはじめ、普段カセットをきかないあたりでも話題になってたりと、底力もしっかりあって。

WTN?〉 は東京のアンビエント新鋭H TAKAHASHI、大阪のミニマルアシッドTAKAHIRO MUKAIなど日本人のリリースもあるので、そのあたりからカセットに入ってみてはいかがでしょうか。

Beatrice Dillon ‘Blues Dances’
https://wheretonow.bandcamp.com/

 

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1月にきいたものでよかったものをいくつか。

ことしはなにか滑り出しが遅い気がします、各レーベル。そして年末に注文したものもなかなか届かなかったりして。そのなかでもよかったもの。

WANDA WANDA GROUP “A MAN MOVES OUT OF HIS SKELTON”
http://sunaraw.com/sunarkshop.html#WANDA

Sun ArawのCameron StallonesのレーベルSun Arkから。

これまでにWTN?〈NNA Tapes〉などからリリースしてきたLouis Johnstoneによるノイズ、フィールドレコーディング。正直、毎作なにをやってるのかわからない。微弱な電子音やサンプリング、フィールドレコーディング、それらをかきけしてゆくノイズ。これまでの作品のなかではかなりノイズな質は抑えめだけれども、明るい雰囲気の会話なフィールドレコーディングにうっすら闇が迫ってきてるようでこわくてよいです。

Cameron StallonesはバルセロナのParalaxe Editionsから写真集を出すなどヴィジュアル面でも活動していて、Jカードのデザインもよいです。
http://www.sunaraw.com/sunarkshopzone.html


P.H.O.R.K. “Time Is The Instrument”

ニューヨークのPastel Voidsから。

実はまだ現物が届いていないんだけれどもガマンしきれずにきいてしまってます。これまでに〈Opal Tapes〉、〈NNA Tapes〉、〈Noumenal Loom〉などカセット界隈主要レーベルをわたりあるいてきたLAのNeal Reinaldaの新作。

声サンプリングを細切れにしてミニマルなビートのうえに舞い散らせたり、そこにノイズのサイケデリックな舞い上がりや、変異電子音を飛び散らせたりという音のつくりが独特で。今作は声のサンプリングをなくし、よりミニマルなつくりに。それぞれ長尺な曲たちはミニマルにつきすすむなか、ノイズとともにまいあがってゆく高揚感。

0006668509_10 https://solitudesolutions.bandcamp.com/merch/kdk-8-rottenlava-mother-c
Rottenlava “MOTHER C”

東京のレーベル〈Solitude Solutions〉からRottenlavaの初リリース。

台湾留学経験のある東京の作家。これまではノイズ、ドローンを主に制作、演奏していたのが、テクノ化しています。PCではなくアナログな機材を使ってな冷たいビートとその背後にうっすら流れる郷愁ドローン。早急なビートの唐突さ、そしてドローンの音がアジアなかんじがあってとてもよいです。

Dirty Dirt
現行のカセットテープコレクター。2015年は450本購入。カセットテープに関するブログ、zine、雑誌への寄稿、たまにカセットDJなど、現行のカセットテープのことならなんでも。 http://dirtydirt2.blogspot.jp