レーベル〈Good Enuff〉の貪欲なクリエイション。新しいアーティストの発掘、映像表現、そしてリリース形態の新しい実験。


〈Good Enuff〉は無料DLに特化したDiplo主宰の〈Mad Decent〉のサブレーベル。そのさすがというべきいち早いピックアップは、ベースミュージックを愛し、そのディープな裏街道を探求し続けるDiploならでは。DL無料で、しかも平日は一日一曲のリリース。その旺盛なリリース量は、新しい流れを作っていこうという本気度の表れでしょうか。日本からは食品まつり A.K.A FOODMANがすでに数曲を提供しています。

Foodman “Sore Kei”

Foodman – Robo Taiko

しかし今回注目したいのは、〈Good Enuff〉の特徴あるクリエイション。

なんと、曲ごとにオリジナルの映像がつけられているのです。さまざまなアーティトが参加して映像を提供しています。そのこと自体とても贅沢なのですが、表現されている世界観もまた独特。

日本からはODDJOBのRuka NoguchiとMinami KitamuraがDirty Audioの曲に映像を提供しています。

Dirty Audio & Rickyxsan – Gettin’ That

全体としては、初期コンピューターグラフィックス風のテイストが印象的ですが、Diploは以前からこうしたインターネット的な感性が溢れるビデオを発表していました。ここにきて、その方向性を存分に解放させようとしているようにも思えます。フリーウェアで作ったようなチープな技術と、アイデアだけで立ち向かっていく。その戦法はまさにベースミュージックという音楽性と同じ。もっと言えば、それは今のオンラン文化にもひろく共有されている感性という感じがします。

新しいアーティストの発掘、映像クリエイターへの表現の場の提供、そしてリリース形態の新しい実験。こうしてみるとGood Enuffというレーベルはものすご多くのことをやろうとしているようにみえます。結果としてそれが面白い表現に注目を集め、シーンを形作っていくことになれば未来は明るいと思います。

http://www.goodenuff.com

KiWi – Sugar Panic (813 Remix)

Haan808 – Explicit Manner

Fossa Beats & Dugong Jr – Fuji

Mo Vibez – Waiting

Command Q – D1LL1GAF (V1P)