MukqsとDJWWWWによるスプリットがテープにて8月1日にリリース。二つの才能が生み出した共鳴と衝突。

Mukqsはシカゴを拠点としたGood Willsmithのメンバーであり、〈Hausu Mountain〉の運営も行うMax Allisonによる名義。Good Willsmithは高評価だったアルバム「Things Our Bodies Used To Have」を出したばかりで、日本勢との絡みで言えば、AllisonがConstellation Botsuの「Miracle Hentai」の「土下座強制機」という曲に参加していたのも記憶に新しいです。

そしてBサイドを担うのが、最近新しい音楽ブログSim magazineを立ち上げたばかりのDJWWWWことKenji Yamamoto。

A面は、ここちよいサンプルのメロディが次第に崩壊していき、切り刻まれ、抽象的な構成へとグラデーションをえがきます。曇りガラスから世界を覗いているような独特の質感をもち、粒子が乱反射しているような音の輪郭が曖昧なコラージュサウンドですが、重さはなく、どこか懐かしささえ感じる、ファンタスティックで色彩豊かな世界が表現されています。

粒子感がカオティックな印象のA面に対し、DJWWWWが担当するBサイドは束の間の晴れ間が訪れたようなクリアな世界に入っていきます。ボーカルサンプルが絡む反復ビートから、複雑なコラージュ的な作品まで、アブストラクトだけど常にポップ。

まさに二人の世界観が共鳴しあい、あるいは個性が衝突しあって浮かび上がったあたらしい世界。怪作といってよいのではないでしょうか。
レーベル〈Phinery〉より8月1日にリリース予定。

thumpのサイトで視聴が可能です。
https://thump.vice.com/en_us/track/muqks-djwwww-split-tape-phinery-stream-listen?utm_source=thumptwitterus

muqks-djwwww-split-tape-phinery-body-image-1469560319