2016-Jun-1717 Shares 

アムステルダムのSTEDELIJKでエキシビションを行っているJon Rafmanがインスタグラムをアップ中。チェックしてみよう!

Jon RafmanのエキシビションがアムステルダムのSTEDELIJKで行われているようなのですが、彼がSTEDELIJKのインスタグラムにお気に入りのSF、ファンタジーアーティストをアップしているようです。展示は見ていないので確認できないのですが、写真を見る限りこれらの画像からインスパイアされた作品も制作されているもよう。

STEDELIJKのインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/stedelijkmuseum/

1-Munster, 2016

2- Munster

Jon Rafmanといえば、その特徴のひとつがオンラインのサブカルチャーとフェテッシュコミュニティとの関係です。ゲームの画面だけを使って作品を作ったり、4chanなどで集めてきた画像を使って製作された映像もあります。こうした作品の方向性は彼がゲーマーであったという過去と、映画監督を目指していたことと無関係ではないと思います。実際彼は、新しい映画を作り出すためにそうした手法を採用していると語っています。既存の素材を使って作品を作り出すという彼の制作手法はとても挑発的で、これまでにないものでした。その作品はアート界に衝撃を与えました。

こちらは当時、衝撃を受けた4chanを素材とした映像。埋め込めなかったので、リンクを貼っておきます。
http://jonrafman.com/betamale/

また彼の作品でなんといっても有名なのが、グーグルストリートビューの画像を写真作品として提示した「9-Eye」でしょう。この作品の方法論も、制作者が制作の現場に存在しないまま作品を提示するという、彼の作品に共通するコンセプトが含まれています。
http://9-eyes.com

ほかの作品も一つ一つ解説したいぐらい良いのですが、それはまたの機会に。一度逃げられているのですが、いつかしっかりしたインタビューを取ってみたいアーティストです。

オランダ在住の方は是非見に行ってみてください!

2016-Jun-150 Shares 

James Ferraroの最新作「Human Story 3」が発売

ニューヨークのプロデューサーJames Ferraroの最新作が届きました。数々の変名、レーベル〈New Age Tapes〉の運営のほか、ひとことでは語り尽くせない多様な顔を持つ、現代文明に異能な作品を捧げ続けるこのシーンの最重要人物です。都立現代美術館で行われた東京展に、EBM(T)キュレーションパートで参加していたことも記憶に新しいですね。

「ハイパー個人主義と幼形成熟プラスティックの市場性」への探求がテーマということですが、Vaporwaveの先駆けとも言われるように、分かるような分からないような、聴くものを煙に巻く諧謔精神と、独特のポエジーを併せ持つ作風はまさに独特です。その底の見えない創造性には、とても惹きつけられるものがあります。ちょっと乱暴な言い方かもしれないですが、彼の作品には都市文化の匂いがいつもリアルに閉じ込められている気がします。多分この人ほど、「現代」というものをうまく音楽で表現しているアーティストはほかにいないのではないでしょうか。

都市の混沌とした一瞬を写真のように切り取った叙情的で生命感溢れる前作から、こんどはエレクトロニックな側面は控えめとなり、意外にもクラシカルなサウンドへ舵を切った作品になっているようです。

我々はカフェラテ、ヨガ、クラウドコンピューティングの発明を見てきた、過剰に不自然な場所や、商業のシミュラクラ、永遠のたそがれ時の人間の危機と達成にその自己を見てきたのだ。21世紀の人間の物語は、次にどこへ行くのだろうか?

https://jjamesferraro.bandcamp.com

3枚組のLPもリリースされるみたいです。
http://www.factmag.com/2016/06/14/james-ferraro-rerex-viny-reissue-aguirre-records/

ノイジーな手触りの前作“Skid Row”。

参考までに国分純平さんのブログ「キープ・クール・フール」の彼の作品へ言及した文章へのリンクも貼っておきます。

http://blog.livedoor.jp/summerbreeze1/archives/7382381.html

2016-Jun-130 Shares 

Vaporwave以降のマイクロジャンルいろいろ

これだけ死亡宣告されたジャンルもなかなかないのではないでしょうか。無数のマイクロジャンルを生み出すVaporwaveですが、Simpsonwave、それからHardvapourなどといったものが登場してきました。

話は逸れてしまいますが、Vektroidのアルバムが8月1日に出るようですね。ヒューストンのラッパーSiddiqをフィーチャーしたものになるようです。

Simpsonwaveに関してはもうWikipediaのページができていました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Simpsonwave

こちらはThump. Vice Mediaの記事です。
https://thump.vice.com/en_ca/article/simpsonwave-vaporwave-meme

Hardvapourに関しては、DAZEDのこの記事がわかりやすいです。ジャケの雰囲気からしてVaporwaveと違って暗い。くぐもった感じは共通点があるけれど、もっと重低音が効いていてダンス寄りという印象です。Vaporwaveが陽の音楽だとしたら、陰がHardvapourということでしょうか。認識が間違っていたらすみません。

http://www.dazeddigital.com/music/article/30896/1/inside-harvapour-the-internet-s-latest-microgenre

ジャンルを作り出すこと自体をひとつのアートにしたことがVaporwaveの功績だと思うのですが、こうもどんどん新しいものが出てくると辟易とするのもわかりますし、当然こうした状況を批判する人も出てきます。

一方でマニュフェスト「Vaporwave Manifesto 2016 // What Really is Vaporwave?」でnano神社 (✪㉨✪)というアーティストが2016年こそVaporwaveの年になると主張しています。

まあぐちゃぐちゃな状況ですが、だからこその面白さも感じます。Vaporwaveが持っていた可能性が想像以上に大きなものだったということかもしれません。実際、実態のないところから、こうまでさまざまなものが生み出されるものなのでしょうか。Vektroidの”情報デスクVIRTUAL 札幌コンテンポラリー”からずいぶん遠くまで来たものだと感慨深いです。

そういえば全然正体のわからなかったVektroidのwikiも作られていました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Vektroid

こうやってどんどん歴史は作られていくのでしょうね。

2016-Jun-120 Shares 

ANTHONY ANTONELLISが推薦する、ファイルをベースとしたアートワーク6つの保存方法

ネットをベースに活動するアーティストANTHONY ANTONELLISが、ファイルをベースとしたアートワークの保存方法6つのおすすめをしてくれています。内容はわりと普通な感じ。
http://artfcity.com/2016/06/06/6-recommendations-for-storing-file-based-artworks/

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ANTHONY ANTONELLISといえばデザイン誌『アイデア』のポストインターネット特集にも登場していましたが、いろいろ面白い作品を手がけています。クレジットカードのデザインを手がけるキュレーションプロジェクト「Credit Card Curation」はインターネット系のアーティスト多数参加していたので当時よく関連の作品を目にしました。
http://anthonyantonellis.com/creditcardcuration

あとはインターネットの作品をギャラリーに持ち込むことについて書かれたコラム「Internet art in a gallery」もとても興味深いです。
http://anthonyantonellis.com/writing/internet-art-in-a-gallery

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そのうちしっかりしたインタビューを取ってみたいアーティストです。