〈Quantum Natives〉より、台湾在住のアーティストswiʌelized souηdsの「port / land」がフリーDLにてリリース。叙情的な光景の底にある、ひやりとした感触。

swiʌelized souηdsは88年からサイケデリックなサウンドを制作し続けている、オハイオ生まれで台湾在住のアーティスト。「port / land」はボーカルを中心とした「portraits」、そしてインストルメンタルからなる「landscapes」の2つのパートから構成されたアルバムです。

ダウンロードはこちらより。

http://www.mediafire.com/file/vmxsi503t7sslts/swivelized+sounds+-+port_land+%28QNR007%29-.rar

金属的な振動音を含んだ独特ボーカルが、幻のようにその景色の間に現れては消えていくサイケデリックでフォーキーな側面を見せる「portraits」。禅のような静けさを湛えた繊細な音の破片が、ノイズの織物の中に叙情的な光景を描き出していく「landscapes」。叙情的な音響の奥には不思議な懐かしさを感じさせる世界観があり、作り込まれた温かみのあるテクスチャーが独特の雰囲気を作り出しています。異世界のラジオを受信してしまったような、美しくもどこかひやりとした感触が残るアルバム。

イントロとなる楽曲「go where」の360度ビデオは〈Quantum Natives〉メンバーのAwe IXによるもの。台北の遺跡の中をアーティストとともに撮影したものだそう。

swiʌelized souηds
https://swivelizedsounds.bandcamp.com

portraits
1.go where
2.the new noise
3.underneath you
4.go do
5.bowl jumpr
6.penny for a needle

landscapes
1.un.now
2.took a powder
3.you can not change your mind
4.whispers of red
5.can i see the peoples

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Vaporwave×VR。360度ミュージックビデオが見せるVaporwaveの新たな進化の方向性

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メキシコ発のヴァーチャルギャラリー、VNGRAVITYが新しい展示のための資金をKickstarterで募集中。

メキシコ発のヴァーチャルギャラリーを発見したので紹介したいと思います。その名も「VNGRAVITY」。運営しているのはSalvador LozaGibrann MorgadoAlfredo Martinez、いずれもアーティストの3人です。

アーティストはこのプロジェクトのためにオリジナルの作品を制作。展示物はVRやAR、映像、GIF、インスタレーション、デジタル彫刻などさまざまなフォーマットにわたり、すでに50以上のアーティストが世界中から参加している。現在は「DREAMHOUSE」というタイトルの展示がアプリのダウンロード、あるいはブラウザを介して視聴することができます。

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VNGRAVITY Exhibition, “DREAMHOUSE”

彼らがオンラインギャラリーで提唱しているのは、場所の物理性から脱却するということ。それは観客が居住地に関係なく訪れられるということだけではなく、物理的な制約にとらわれない展示フォーマットを探求し、提示するということでもあります。

VNGRAVITYはまたUSBフォーマットで作品を販売しており、コマーシャルなオンラインギャラリーとしての側面も持っています。アーティストのことをより多くの人々に知ってもらい、これまで流通してこなかった映像やGIFなどのデジタルイメージの販売を民主化したいという意図から、彼らはけして裕福なコレクターを探しているわけではないといっています。

今回の資金の調達にあたって、「ECOSYSTEMS」「Aeon Debris」「Aeon Diverse」というタイトルからなる3つの展示プランが提示されている。どんな展示なのか解説を読んでも正直あまり分からないのですが、そんなこなれてない部分もこの領域の面白い要素だと思うんですよね。冒険心のある方、新しい展示の可能性の創造の一端に参加してみてはいかがでしょうか。

https://www.kickstarter.com/projects/2006686514/vngravity-a-virtual-gallery
http://www.vngravity.com

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若手作家が集う異色の展示が11月26日よりスタート。「眺めのよい部屋」が映し出す夢の国の光景とは。

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「眺めのよい部屋」とはいわずもがな国立近代美術館にある同名の部屋からつけられたタイトル。美術館の一角にある本当に眺めのよいその部屋から映し出される光景はとても奇妙で、時間の静止したよう見えるその漠とした様子は、どこかこの日本そのものを象徴しているような感じを受けます。

本展はその「眺めのよい部屋」を、芸術鑑賞という行為への問いかけとして、展示の形で再構成することを意図するものです。そのため、本展では展示会場自体には入場することができません。鑑賞者は展示室に通ずる1つの窓から見える光景を、鑑賞するという形となります。

参加作家は同世代の若手たち。その共通点は、消費されるためのイメージが氾濫するGUIネイティヴの時代にあって、改めてイメージを作り出すことを問い直すというアティチュードにあると思います。

そこで導入された方法が「俯瞰」という鑑賞方法なわけですが、おそらくそれは作品自体ではなく、作品を含んだ空間、それがある風景そのものを作品化しようという試みであると想像します。それが、この日本の風景自体を作品として描き出す本家の「眺めのよい部屋」(実際にはただの休憩室ですが)に繋がってくるわけです。しかしそれがはたして本当に既存の芸術鑑賞の形式を更新することになるのか、この段階では未知数だと感じます。

メディアの進化は私たち自身のものの見方自体を変化させてきました。けれども今美術という空間の「遅さ」と、デジタルな領域におけるテクノロジーの進化の「速さ」の間にある隔たりも大きくなりつつある気がします。また一方で、その差異によって引き起こされる衝突の結果、火花のように新たな作品や概念が生み出されつつあるともいえるでしょう。

それがふたたび長いスパンを持った歴史の目で問いなされるとき、どのような姿に見えるのでしょうか。美術を志す若者たちの目を通して、それを確かめてみたいという気がしました。

出展作家/森田貴之、鷲尾怜、森野大地、石毛健太、布施琳太郎
企画/森田貴之、メインビジュアル/hakke
日時/11月26日(土) – 12月3日(土) ※日曜日は休み AM11:00~PM19:00
最終日12月3日17:00からレセプションを行う予定です。
会場/ターナーギャラリー 1階
〒171-0052 東京都豊島区南長崎6-1-3 都営地下鉄大江戸線 落合南長崎駅 A2出口より徒歩10分 西武池袋線 東長崎駅 南口より徒歩8分

http://nagameno-yoi-heya.tumblr.com/

「ゴンドラから夢の国を俯瞰する」とは何か。
それは、簡単に言えば、「現実のような虚構」を「現実」から見るということです。夢の国をゴンドラから俯瞰することは、現実の中から「虚構」を見ることになります。しかし、例えば、夢の国にいる時は、それを現実だと思い込みます。それはなぜでしょうか。夢の国が、強力な物語を作り出しているからです。「テーマ」や「物語」の装飾が、訪れた人を没入させる空間にしているのです。そして、その没入を助けているのは、俯瞰の視点を排除している点です。夢の国には遊園地にあるはずの観覧車がありません。しかし、夢の国が徹底して排除した俯瞰の視点が、2キロ先の場所に存在しているのです。夢の国の「内部」にいる人は、いまここを「虚構のような現実」として実感しますが、「外部」から夢の国を覗いた人は、いまあの場所を「現実のような虚構」として感じられるはずです。私たちの作品はテーマパークのアトラクションのように配置されます。作品は「内部」にあり、私達は「外部」からそれを覗きます。「眺めのよい部屋」から見る風景は、どんなリアリティをもたらすのでしょうか。

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森田貴之 「夏に僕の町に東京ができる。」(2014)

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鷲尾怜 「私はこの桶をAmazonで購入した」(2016)

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森野大地 「爪を切る夜」(2016)

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石毛健太 「Seven days without water make one week(weak)」(2016)

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布施琳太郎 「不誠実な声帯」(2016)

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Carl Burtonによる初のゲーム作品「ISLANDS: Non-Places」。輪郭を失った世界で浮かび上がる無意識のザワつき。

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Hatraとnukemeによる新ブランドOkayが発足。先月開催された展示会の様子をレポート。日常を反転させるエレガンス。

ファッションブランドHatraと、ファッションデザイナー/アーティストのnukemeによる新ブランドOkayが発足しました。先月開催された展示会に行ってきたので、その様子をレポートしてみたいと思います。

Hatraは長見佳祐により2010年立ち上げられたユニセックスのウェアレーベル。ブランドの顔とも言える、スエットの素材感とゆったりめで未来的なシルエットのフードウェアが特徴的で、カオス*ラウンジなどさまざまなアーティストとのコラボレーションを行うなど、単なるファッションという枠組みにとどまらない活動を行ってきました。

そのHatraが同じくファッションデザイナーであり、アーティストのnukemeとタッグを組んで発足させたのが新ブランドの「Okay」です。

アーティストと名乗るようになってnukemeくんの活動もどんどん拡張してきており、単体の記事で紹介しきるのが難しいほどですが、彼の作品の代表となるのは、(ヌケメ帽を除くとしたら)やはりイメージやデータを破壊する「グリッチ」を取り入れた洋服たちということになると思います。

手法が注目されてしまうとどうしても「グリッチをやる人」という認識がつきまとってしまうと思いますが、もっと重要なものが彼の世界に対するその「接し方」にある気がします。

グリッチはものごとの成り立ちに近い部分にほんの少し手を加えただけで、世界がまったく異る見え方になることを教えてくれました。そういう種類の操作は、手法というよりも、アーティストたちが普段行っているもっとも普遍的な所作のようなもののように思えます。ucnvさんの一連の作品もそうですし、グリッチを使用していないnukemeくんの作品の流れにも、それがとてもくっきりと表れています。だから彼が最近アーティストを名乗るようになったのもの、その延長で考えるととても頷けるのですね。

その彼がいよいよ本格的なブランドに携わっているというので、とても楽しみにしていたのです。

結論から言えば、その内容は予想を超えた素晴らしさでした。

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個人的にもっとも印象に残った一着。ストッキングを用いたという生地が特徴的で、装飾のように用いられているのはシリコンコーティングが施された艶のあるパイピングテープ。素材自体の湾曲がゴージャスなドレープを生み出しています。色展開として、ベージュと赤があります。

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こちらはソックスですが、元になっているのはなんと懐かしのルーズソックス。既製品を染めたそうですが色が変化するだけでアイテムの印象がここまで変わってしまうのかという衝撃が走りました。濃紺とカラシ色の2色展開。

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アクセサリーは日本の伝統文化「鍵っ子」からインスパイアされたという鍵の束を留める金具。白シャツは特徴的な細いファスナーは、ドレスなどの後ろを留めるために用いられるコンシールファスナーと呼ばれるファスナー。ポケットの位置が変わっていますが、手を入れるとこの写真のようなポーズになることを意識して作られているそう。何がしかを抱きしめようとしているような感じになりますね。

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グリッチの雰囲気が残っているのがもしかしたらこのアイテムかもしれません。規則的にハサミを入れて独特のパターンを作り出しています。切り込みの仕方が、どことなく七夕の折り紙を切って作る飾りを思い起こしました。

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非売品だそうですが、大人気だったスリッパ。旅館にあるようなふつうのものだそう。

このスリッパに象徴的に現れていると思いますが、僕らが普段目にしている気にも留めていないようなもの、そういうものってハイファッションの目から見ると、これまではダサいものに分類されてしまうものだったと思います。そのダサいものが反転しておしゃれになる時、そこにはささやかだけれど新鮮な驚きが生まれます。Okayは、その最もよい見本を示してくれた展示だと思いました。

最後に、ブランド名「Okay」について。そのネーミングにはささやかな前向きな感情に加え、どこかなげやりな肯定感を感じました。ポジティブに生きるのが難しいこの時代にあって、そこに彼らの時代感や空気感が表現されているような気がしました。

OKAY Collection “NEW DAYS”
Photo: Mayumi Hosokura, Model: Mijika NAGAI, Hair and Make: Yosuke Toyoda

http://houseofokay.jp

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ロンドンのクラブ・シーンを牽引し、進化させてきたナイトクラブfabricを救うための111曲収録のコンピレーションがリリース #savefabric

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